重症急性呼吸器症候群(SARS)に関する台湾の状況
                                                                                                 
                                    

平成154月24日

                                                              

SARSの定義等
疑い例

2003年2月1日以降において、38度以上の高熱及び呼吸器症状(咳、息 切れ、呼吸困難)がある他、次の状況が1つ以上当てはまる場合です。

発症前10日以内にSARSと診断された者との密接な接触(密接な接触とは、SARS患者の面倒を見たことがあったり、同居していたり、或いは直接呼吸器からの分泌物や体液に接触したことがあることを指しています)。
発症前10日以内にSARS域内感染地域(後掲)へ行ったことがある。

可能性例(ほぼ感染者、患者と判断されるものです)

疑い例の者が胸部X線撮影により肺炎又は呼吸困難症候群と判定されたものか、解釈不可能な呼吸器疾患により死に至ったことが解剖により明らかとされたものです。
注:
SARSの症状として、発熱や呼吸器症状の他、頭痛やふるえ、倦怠感、発疹、下痢などを伴うこともあります。

病原

人の鼻風邪、ブタやニワトリの胃腸炎等の原因となるコロナウイルス乃至その新種ではないかという説が有力です。

潜伏期間
2〜7日で、最長10日と考えられています。
感染経路

これまで明らかとなっているところでは、病原の人的感染は病人との密接な接触を経ることにより、病人の飛沫又は体液から感染するもので、初期に見つかった患者の殆どはSARS患者の治療などにあたった医療関係者か、患者と密接な接触のあった近親者です。

予防策

感染の可能性が考えられる血液、痰、便、尿、体液、咳に対する最低限の予防策として、手洗いやうがいを励行することが挙げられます。また、万全ではありませんが、マスクをすることで粗い粒子であれば防ぐことができます。

現状
2003年4月23日(LMT)現在台湾当局に通報あったものの内訳は次のとおりです。
可能性例(感染者、患者として計上):38件
疑い例 :50件
ペンディング又は審査結果待ち:29件
可能性例、疑い例とも排除されたもの:88件
WHO発表による世界各地域との比較(2003年4月23日(GMT)現在)
地域 感染者総数 前日からの増減数 死亡者数   前日からの増減数 治癒総数
中国大陸 2305 306 106 14 1231
香港 1458  24 105  522
シンガポール    189       3     17     1     114
ベトナム     63       0      5       0      46
アメリカ      39      1      0     0   資料なし
カナダ    140       1    13     0      65
台湾      37       8     0     0      21
世界総計    4288   343  251   22  2032

    

HOが指定しているSARS域内感染地域
カナダ・トロント シンガポール 中国・北京、広東、香港、山西、
内モンゴル
アメリカ(地域は資料なし) イギリス・ロンドン ベトナム・ハノイ 
台湾
注:台湾を含む※印の3地域は、WHOが以下の但し書きを付しています。
域内感染が限定している。
未だ同地域から国際的に広がっているとの証拠がない。
近距離での人と人との接触による感染以外はない。

日本外務省が発出した渡航情報

4月3日、香港及び中国広東省への渡航の是非を検討するよう促し、不要 不急の渡航 を延期するようお勧めするとの危険情報を発出しています。

4月4日、中国山西省、台湾、ハノイ、シンガポール、トロント、マカオへ渡航・滞在する場合には、安全対策に十分注意を払うよう危険情報を発出しています。

4月4日、タイを対象に注意を喚起する情報を発出しています。

4月12日、中国北京市へ渡航・滞在する場合には、安全対策に十分注意を払うよう危険情報を発出しています。

4月20日、中国内蒙古自治区へ渡航・滞在する場合には、安全対策に十分注意を払うよう危険情報を発出しています。

4月22日、中国北京市への渡航の是非を検討するよう促し、不要不急の渡航を延期するようお勧めするとの危険情報を発出しています。

4月23日、中国山西省への渡航の是非を検討するよう促し、不要不急の渡航を延期するようお勧めするとの危険情報を発出しています。

4月24日、カナダトロントを中心とするオンタリオ州への渡航の是非を検討するよう促し、不要不急の渡航を延期するようお勧めするとの危険情報を発出しています。

台湾渡航について警戒情報を発出している国々(4月15日自由時報)

渡航禁止勧告:スペイン、ポーランド

渡航見合わせを提案:カナダ、タイ、シンガポール、ブルネイ、   ニュージーランド、ソロモン、メキシコ、フランス、サウジアラビア

 不急の渡航を   勧めない:アイルランド、マレーシア(イスラエル、オーストリア、オランダ、スウェーデン、英国、ベトナム、韓国は解除しています)

台湾当局の対策について

以下のとおり台湾人に対し渡航情報を発出しています。  

1.出来る限り中国、香港、ハノイ等へ渡航しないこと

2.カナダ:渡航には十分注意のこと

3.カナダ・オンタリオ州:渡航の見合わせを提案

3月27日、SARSを法定伝染病に認定し、患者や家族の強制入院、隔離措
を執ることとしています。

SARSと疑いのある場合の措置>

(1)例えば風邪に似た症状の者が病院に診察に訪れます。

(2)医師はSARSの定義に基づき症状を診断し、疑い例に該当するか否かを判断します。

(3)疑い例に該当すれば、WHOが公布するSARS疑い例の処置方法に則り隔離 入院となり、胸部X線検査及び血液検査を実施し、資料が衛生署に送付されます。

  (4)衛生署により可能性例と判断されると、他のSARS患者と同一病室にて入院隔離され、接触した者は居宅にて隔離措置となります。

出入境者に対しては、SARS調査票の記入及び耳部体温の測定を義務づけ てい ます。

<入境時の措置>

航空機内でSARSの疑いある症状の者が発見された場合は、マスクをつけて機内の独立区画に隔離され、空港到着後に疑い例に該当するか否かを評価されます(10〜15分内で評価完了)。

機内で隔離されるような者が発生しない場合でも、入境手続きに際しては、予め航空会社から渡されたSARS調査票(別項目に掲載します)の提出と、耳部分の体温測定を必要とし、37.5度以上の熱がある時はSARSの疑い例であるか否かを上記(1)同様に評価されます。

SARS疑い例と判断されると、本人は台北中正空港であれば土歴新医院、高雄小港空港であれば小港医院へ30分以内に搬送のうえ隔離入院となり、また、SARS疑い例と判断された者の前後3列までの範囲の座席に座っていた同乗者は10日間の居宅隔離とされ、その間に何等かの症状がでれば病院に隔離されたうえで、その間の接触者も居宅隔離となります。
なお、その他の同乗者は降機後10日間の間に何等かの症状あれば病院において診察を受けるよう通知されます。

学校においては、教師生徒を問わず、SARSの疑い例又は可能性例がある場合に次の基準により、10〜14日間の授業停止措置が執られます。

(1)1クラスに1名の発生で当該クラス

(2)2クラスに跨るか又は2名の発生で全校

その他衛生署疾病管制局より聞き及んだ話は以下のとおりです。

(1) 隔離措置等当局の通告に従わない場合は1〜5万元の罰金を徴する。

(2)入院隔離となった際は台湾政府がその費用を負担するが、旅行 者が隔離の為にホテルに足止めされる等した場合の費用は当事 者の負担となる。但し、将来の法改正により還付される可能性もあり得るため、領収書等の保管を勧める。

3SARSの疑いある者が、どうしても航空機に搭乗し日本へ帰国なければならない場合等には、航空会社に申請のうえ、衛生署の許可を必要とし、機内では前後3列を空席として搭乗させる。

海外勤務健康管理センターでは、海外勤務者の為のSARSに関する情報提供や質問について回答するホットラインを開設しています。
受付曜日と時間帯
月曜日から金曜日(土日・祝祭日は除く)
午前9:30〜12:00まで
午後1:00〜5:00まで
受付電話番号  
045−474−6039
ホームページアドレス
http://www.johac.rofuku.go.jp/
主な病院・医療施設(台北、台中、高雄地区)
病院の名前 電話 救急部電話 住所
台湾大學附属医院 02-2312-3456 02-2356-2264 台北市中山南路7号
台安医院 02-2771-8151

02-2771-8151
(2756,2757)  

八徳路二段424号  
馬偕紀念医院   02-2511-1152 02-2543-3535 中山北路二段92号  
台北榮民總医院 02-2871-2121   石牌路二段201号  
林口長庚紀念医院   03-328-1200 03-328-1200(2143)   桃園縣亀山郷復興慨5号
国泰綜合医院 02-2708-2121 02-2702-8734 台北市仁愛路四段280号
市立仁愛医院

02-2709-3600

02-2709-3600 仁愛路四段10号
市立陽明医院 02-2835-3456     士林区雨声街105号
むさしのクリニック 02-2876-6955     天母東路8巷19弄5
天母英明診所 02-2874-5958     天母東路69巷7号
輝雄内科   02-2560-2586   吉林路245号  
宇生診所 02-2871-8542   中山北路7段56号1F  
何敦礼内科   02-2831-7152   士林区文林路482号  
福全医院 02-2563-0555   民権東路二段48号
黄宗鎧診所   02-2341-8315     新生南路一段156号  
崇仁医院   02-2351-5210   信義路二段101号3F之6
内科   02-2531-4060     南京西路2号2F  
宗北診所   02-2541-1001     民生西路24号1F  
劉内児科 02-2760-3922   民生東路五段148号
蔡内児科診所   02-2556-8554     南京西路61号3F  
台美小児内科中心   02-2873-8432     中山北路六段464号1F  
許小児科  

02-2872-9367  

  天母北路49号1F  
柯佑民内科 02-2836-7111   徳行東路189之1号
甲子小児科   02-28719191     天母北路68之10号  
廬文正児科 02-2371-4269     昆明街230号  
呉内児科 02-2581-4349     吉林路163号  
蔡国仁内児科   02-2751-1916     忠孝東路三段217421
祥欽内児科   02-2781-7274     忠孝東路三段217119
劉雲祥診所 02-2503-6802   龍江路246号
林祖権診所   02-2506-0947     伊通街81号
羅小児科 02-2351-2377     臨沂街81号

 

病院の名前

電話  

住所  

敦仁内児科診所  

04-2310-0307

台中市大 路722号  

東興診所

04-2259-1025  

南屯区大業路508号

中山先生紀念医院  

04-2473-9595  

402南区建国北路一段110  

仁愛総合医院  

04-2481-9900  

台中縣大里市東榮483号  

阮総合医院  

07-335-1121  

高雄市苓雅区成功一路162号  

高雄医大中和医院  

07-312-1101  

三民区十全一路100号  

高雄長庚医院

07-731-7123  

高雄縣鳥松郷大埤路123号  

潘内科診所  

07-221-7285  

高雄市前金区中華三路158号  

黄明賢  

07-226-8053

金門街78号

許小児科

07-221-7012  

成功一路360号  

呂志忠内児科  

07-291-5051

六合二路178号

陳添享医院  

07-231-5051

南華路81号

林鶴雄内児科  

07-551-3954  

五福四路121号  

郭國治医院  

07-311-9358  

熱河二街150号

 

 注:1.上記リストは交流協会がお勧めするものではありません。
   2.太字は日本語が通じないか、日本語で受診できる体制が整っていないもの 
        です。


台湾当局がSARS感染者を含め、ジフテリア、脳脊髄膜炎、開放性肺結核等の伝染病治療のために指定している病院は次のとおりです。

台北市

国立台湾大學医学院附設医院、長庚紀念医院、国泰綜合医院、市立仁愛医院、市立和平医院、市立婦幼医院、市立萬芳医院、 台北医学院附設医院、 振興復健医学センター、新光呉火獅紀 念医院、基督復臨安息日会台安医院、市立慢性病防治院、 市立陽明医院、馬偕紀念医院、三軍總医院、
台北榮民總医院、 市立中興医院
 

高雄市 

市立民生医院、市立大同医院、市立婦幼医院、健仁医院、高雄榮民總医院、国軍左営医院、天主教聖功医院、市立小港医院、
高雄医学大學附設中和紀念医院 

基隆市

長庚紀念医院基隆分院  

新竹市

国軍新竹医院、行政院衛生署新竹医院  

台中市

中国医薬学院附設医院、行政院衛生署台中医院、澄清綜合医院平等院区、
澄清綜合医院中港院区、中山医学院附設孫中山先生紀念医院
 

嘉義市

嘉義榮民医院、天主教聖馬爾定医院、嘉義基督教医院

台南市

国立成功大學医学院附設医院、台南市立医院、新楼基督教医院、
国軍台南医院
 

台北縣

恩主公医院、天主教耕シン(草冠に辛い)医院、亜東紀念医院
馬偕紀念医院淡水分院、行政院衛生署台北医院、縣立板橋医院、縣立三重医院  

宜蘭縣

羅東博愛医院、天主教霊医会羅東聖母医院  

桃園縣

天主教聖保祿修女会医院、敏盛綜合医院、桃園榮民医院、土歴新医院、
長庚紀念医院林口、長庚紀念医院児童分院、国軍桃園總医院
 

新竹縣

行政院衛生署竹東医院、東元綜合医院、天主教湖口仁慈医院  

苗栗縣

為恭紀念医院、苑裡李綜合医院  

台中縣

行政院衛生署豊原医院、国軍台中總医院、童綜合医院、光田綜合医院、
李綜合医院大甲分院、仁愛総合医院、光田綜合医院大甲分院
 

南投縣

埔里基督教医院、竹山秀傳医院、埔里榮民医院  

彰化縣

秀傳紀念医院、百川医院、彰化基督教医院二林分院、
彰化基督教医院及其中華路分院、行政院衛生署彰化医院
 

雲林縣

中国医薬学院北港附設医院、行政院衛生署雲林医院、天主教若瑟医院  

嘉義縣 

行政院衛生署朴子医院、華濟医院、湾僑榮民医院、佛教慈濟綜合医院大林分院  

台南縣

奇美医院、永康榮民医院、行政院衛生署台南慢性病防治院  

高雄縣

長庚紀念医院高雄分院、大東医院、縣立鳳山医院  

屏東縣

行政院衛生署屏東医院、屏東基督教医院  

花蓮縣

台湾基督教門諾会医院、佛教慈濟綜合医院、行政院衛生署花蓮医院

台東縣

行政院衛生署台東医院、馬偕紀念医院台東分院  

澎湖縣

国軍澎湖医院  

金門縣

金門県立医院  

以上102医院